HRK blog

吃音症に関することや、ゲーム関連情報を発信していきます!

ポケットモンスターレジェンズ・アルセウスをプレイしたのでレビューします!

皆さんこんにちは、HRKです。お久しぶりです。

今回はゲームレビューです。

ポケットモンスターレジェンズアルセウスをプレイしましたので、紹介していきたいと思います。

(写真などは後程貼ります)

 

ゲーム概要

まずゲーム概要から話していきましょう。

ポケットモンスターシリーズは、ゲーム好きの方ならほとんどの方が存じていると思うのですが、知らない方のために軽くご紹介します。

ポケットモンスター、縮めて「ポケモン」シリーズが初めて発売されたのは1996年。初代とも呼ばれている「ポケットモンスター赤・緑」ですね。全世界でめちゃめちゃ売れたこのゲームをきっかけにポケモンの歴史は始まりました。

その後、定期的に新シリーズのゲームを発売し続けているポケモンは早25周年を迎えています。その歴史の中で、様々なジャンルのゲームが発売されたわけですが、今まで、ポケモンシリーズの「オープンワールド」作品は登場してきませんでした。2019年に発売された、「ポケットモンスターソード・シールド」では、オープンワールドではないものの、ワイルドエリアという、マップの一部にセミオープンワールドシステムを採用し、オープンワールドゲームが流行っている現代で「もしかしたらポケモンもいつかオープンワールド化するんじゃね?」という期待をプレイヤーに与えました。

そして2022年、完全オープンワールドとはいかないまでも、ほぼほぼオープンワールドポケモンの新作が発売されました。それが「ポケットモンスターレジェンズアルセウス」です。

 

世界観

物語の冒頭、主人公は、現代で突如、伝説のポケモンアルセウス」に出会います。主人公はアルセウスの放つ不思議な光に包まれ、次の瞬間には、見知らぬ浜辺に倒れていました。どうやら主人公はタイムスリップし、シンオウ地方の前身である「ヒスイ地方」にやってきたようです。

何故、主人公はヒスイ地方にやってきたのか、なぜアルセウスに出会ったのかを探るため、主人公はヒスイ地方を駆けることになります。

 

シンオウ地方は、2006年に発売された「ダイヤモンド・パール」シリーズで初登場した地方になります。ポケモン作品には新シリーズごとに新たな地方が用意されており、それぞれの地方に固有のポケモンが生息しています。ちょうど昨年、「ダイヤモンド・パール」シリーズのリメイク作品が発売されたので、シンオウ地方については知っている方も多いかと思います。

今回の舞台であるヒスイ地方は、前述しましたがシンオウ地方の前身、ポケモンと人間が共存する前の時代に存在していた地方です。シンオウ地方に生息しているポケモンのほとんどはヒスイ地方にも生息していますが、ヒスイ地方固有のポケモンも存在しています。

また、産業の発展が乏しく、大きな街などは存在せず、広大な自然が広がっています。

それゆえ、いたるところにポケモンが生息しており、非常にワイルドな環境となっています。

 

ゲーム内容

続いてゲーム内容についてです。

今作は、本来のポケモンシリーズとはかなり異なる内容があるので、そのあたりを中心に話していきたいと思います。

まず、マップについてです。誤解があるといけませんので、早めに言っておきますが(というかゲーム概要で言ってますが)、このゲームはオープンワールドではありませんオープンワールドというのは本来、マップの切り替えがなく、どこにでも行ける、有名なゲームでいうと「ゼルダの伝説・ブレスオブザワイルド」あたりがオープンワールドに当てはまりますが、今作はマップの切り替えがありますので、完全オープンワールドではありません。しいて言うなら、「セミオープンワールド」です。マップは、拠点となる村(「コトブキ村」といいますが)が一つと、自由に動けるフィールドがいくつか存在しており、このフィールド同士と村ではマップの切り替えがあります。一方で、フィールド内は本当に自由にどこでも動けますので、セミオープンワールドといったところです。私が知っている有名どころのゲームでいうと「モンスターハンターライズ」の村とフィールドの関係に似ています。

従来のポケモンシリーズではこのように広大なフィールドをシームレスで探索できるなんてなかったわけですから、これだけでも画期的な進化ですね。

また、フィールドに出現するポケモンはすべてシンボル化されています。従来のポケモンをプレイされた方は、ポケモンと出会う、戦うとなれば、草むらの中に入ってごそごそしてエンカウントしたり、洞窟の中でいきなりエンカウントしたりというように、戦闘に入るまでポケモンの姿が見えない状態ですよね?しかし最近のポケモンは、シンボルエンカウントといって、フィールドにポケモンの姿が見えるんですよね。今作はすべてのポケモンシンボルエンカウントですので、フィールド内で動いている野生のポケモンの姿を見ることができて、本当にポケモンの世界に入ったんだなという気持ちになれます。感覚としては、自由にフィールドを動けるようになった「ポケモンスナップ」感があります。それくらいリアルですし、ポケモンの世界に浸れると思います。

 

ポケモンとの戦闘方法も、従来とは異なっています。

というかそもそも、戦闘さえ必要ないときがあります。

どういうことかというと、このゲーム、戦闘しなくてもポケモンを捕まえることができるのです。

話すと長くなるのですが、ここが醍醐味だと思うので、めいいっぱい語ります。

まず、プレイヤーはフィールド内で自由にモンスターボールやきのみなどを投げることができます。ですので、野生のポケモンに向かって、モンスターボールを投げれば、普通に捕まえることができます。

例えば、草むらに隠れてモンスターボールを投げる機会をうかがって、ポケモンが油断しているときに投げて捕まえる、などというステルス、サバイバル要素が含まれていたり、しっかり狙いを定めて投げないと普通に外れるという、シューティング要素もあったりと、めちゃくちゃアクションゲームなわけです。

ということなので、別に戦闘をしなくてもポケモンを捕まえられます。

しかし、もちろん戦闘をしなければならない場面もあります。

中には、プレイヤーを見つけると警戒したり、攻撃してきたりする野生のポケモンもいます。

弱腰のポケモンはそのまま逃げて行ってしまうんですが、攻撃性の高いポケモンは、プレイヤーめがけて攻撃してくるんですね。これも斬新な要素なのですが、野生のポケモンの技を食らってしまうと、プレイヤーはダメージを受けてしまい、一定以上ダメージを受けると目の前が真っ暗になってしまいます。そうならないようにするために、プレイヤーは回避をすることができます。文字通り、ポケモンの技を回避するわけです。まだポケモンと人間が協力していない世界ですからね。ポケモン同士でバトルをするという風潮があまりなく、ヒスイ地方で生き残るためには、人間自身がポケモンと相対さないといけないわけです。

しかし、相対するとはいっても人間の力では野生のポケモンはどうすることもできません。そこで、手持ちのポケモンを使ってバトルすることになります。

フィールド内でプレイヤーは、モンスターボールを投げるか、手持ちのポケモンを投げるかを切り替えることができます。警戒しているポケモンに対しては、モンスターボールを投げて捕まえようとしても跳ね返されてしまうので、マイポケモンを野生ポケモンめがけて投げつけます。すると、なんとバトルが始まるわけですね。自分でポケモンを投げてバトルするので、まるで本当にポケモントレーナーになった気分です。アニメでよくありましたね、「いけぇ!ピカチュウ!」みたいな感じです。テンション上がりますね。

 

バトルも、従来のものとは異なっています。

まず、バトル中、プレイヤーは周辺を自由に動けます。ですので、プレイヤーの立ち位置を変えたり、なんなら野生ポケモンの後ろに回ったり、バトルからめちゃくちゃ離れてみたりすることもできます。斬新ですね。私は「え!バトル中なのに動ける!」ってめちゃくちゃビビりました。

技を出し合うなどは従来通りですが、素早さ関係がよくわからないことになっています。本来ポケモンバトルというのは、1ターンごとに戦略を考えてポケモンに指示を出して、という感じでしたが、今作は素早さなどによって2回行動できたり、逆に2回行動されたりということがあります。右端に行動順番が記してあるのですが、特にボス戦などでは、

プレイヤーがポケモンに指示してないのに、相手ポケモンに2回連続で動かれていきなり倒されるとか、ポケモン使いとの戦いでは、相手のポケモン倒したと思ったら、相手が次のポケモンを出して来るや否やいきなり行動されて結局いちいち交換とか、そういうクソプレイングが存在しています。AIもまぁまぁ頭いいですから、的確に効果抜群の技を撃ってきますし、戦闘は割と難しいと感じる方もいるかもしれません。

また、一部の技の仕様が変わっていたり、氷状態がしもやけ状態に変更されていたりと、従来とバトルの面で結構違うところが多いので、特に今までのポケモン本編をプレイされていた方は少々手間取ってしまうかもしれません。シャドーダイブがノータイムで飛んできたときはさすがにびっくりしました。「1ターン猶予あるやろ!チートや!」(わかる人だけわかってください)

 

早業・力業という要素もありますね。結構影が薄い要素なのですが、ポケモンがレベルアップすると、覚えている技を早業・力業に切り替えができるようになります。早業というのは、技の威力を弱める代わりに、行動ターンを早める技です。これにより、2回連続で行動しやすくなります。逆に力業というのは、技の威力を高める代わりに、行動ターンを遅める技です。これにより、威力の高い技が出せますが、相手に2回連続で行動されやすくなります。

これらをケースバイケースで使いわけながら戦闘を行うといった感じですね。私は終盤でこの要素の大切さに気付きましたので共有しておきます。中には、一定数早業・力業を使うことで進化するポケモンもいるので、気にかけてみるといいかもしれません。

 

戦闘面はこのあたりにして、次にゲームの進め方についてです。

ストーリー進行は、その都度メインミッションを進めていけばよいので特にいうことはありませんが、ストーリーと並行して「団員ランクを上げる」ことが大切になります。

団員ランクというのは、従来のポケモンのいわゆるバッチの要素に近いです。団員ランクは9段階存在し、上げていくことで、高いレベルのポケモンがいうことを聞くようになったり、新しいアイテムが使えるようになったりするので、ストーリーを進めるうえで、団員ランクを上げることは割と重要になってきます。

団員ランクの上げ方は、「フィールドでポケモンを調査する」これにつきます。

このゲームの最終目標はあくまで「ポケモン図鑑の完成」にあります。ポケモン図鑑の完成には、フィールドでポケモンを調査することが必要になります。調査というと難しく聞こえるかもしれませんが、要は「いっぱいポケモン捕まえて、いっぱいポケモン倒してね」ということです。

このあたりの話は少々ややこしいのであまり触れないでおきますが、ポケモンを捕まえたり、倒したりすると、そのポケモンの研究レベルが上がっていきます。そして、その研究レベルが上昇すると、上昇具合に応じたポイントが手に入ります。そのポイントが一定数を超えると、次の団員ランクに昇格、という感じです。中には特殊な条件で研究レベルが上がるポケモンもいますが、多くは捕まえるか倒すかで上がっていくので、とにかく捕まえまくる、倒しまくると、団員レベルは上がっていきます。まぁ、団員レベルはストーリーには関係ないので、やりこみ要素的な所ではありますが、ストーリーを有利に進めるためには必要です。

 

ここで、私が「おっ」と感じたこのゲーム特有の要素について話していきます。この辺りは、従来のポケモンやったことある人向けかもしれません。

まず、「クラフト」要素です。従来のポケモンでは、例えばモンスターボールはフレンドリィショップで買うとか、道路で拾うとかで集めますよね。
しかし今作は、フィールドで作成することができます。買う必要がないんですね。フィールド内にある、たまいしというアイテムを集めることで作成することができます。自給自足をしているような感じがして、まさにサバイバルって感じです。勿論、村で買うこともできますがね。きずぐすり系統もクラフトで自給自足することができます。まぁ後半になるにつれ素材採取がめんどくさくなってくるわけですが。

次に、ポケモンの進化についてです。本来なら、ポケモンに変わらずの石を持たせてあげないと、進化の条件を満たしたポケモンは強制的に進化の過程に入ってしまいます。勿論Bボタンでキャンセルできましたが、進化させたくないのにいちいちかわらずの石をもたせるのも面倒だし、Bボタンキャンセルするのもめんどくさかったです。しかし今作は、プレイヤーのタイミングで進化させることが可能になっています。進化条件を満たしたポケモンは、手持ち一覧画面にて「進化可能」というアイコンが表示されるようになり、進化を選択すると、進化します。自分のタイミングで進化させるというのは、進化させずに育てたいというプレイヤーにはぶっささりの要素ではないかと思います。

ついでに持ち物の話が出たので話しますが、今作はポケモンに持ち物を持たせることができません。だからなんだという話ですが、ポケモンバトルが好きな方は、少々がっかりするかもしれませんね。

また、技を自由に覚えさせることができます。本来のポケモンなら「ハートのうろこ」というアイテムと引き換えにポケモンに技を思い出させたり、覚えさせたりするのですが、今作は、手持ち一覧から自由に技を思い出させることができます。いちいち技思い出し屋のところに行かなくても技を自由にカスタマイズできるので、便利になっています。

逆に、技マシンは存在しません。その代わりに、訓練場という村の施設にて、お金を払って技を「伝授」という形で覚えさせることができます。これについてはなんとも言えませんが、技マシンを集める必要がない分、楽なのかなぁという感じですね。

そしてこれは、全ポケモンファン歓喜な要素ですが、なんと「みんな出てこい!」ができるようになっています。手持ちのポケモンをすべてフィールド上に出せるんですね。連れ歩きというわけではありませんが、その場でポケモンをみんな出して写真を撮ったり、動きを観察したりすることができます。自分の自慢のポケモンたちをみんな並べて出す、というのは、アニメでは見たことがあるものの、ゲーム内ではほぼなかったので(一応キャンプとかはありましたが)、憧れの方も多いのではないでしょうか?

 

次にボリュームですが、私はストーリークリアまでに20時間弱でした。私の感覚としては、本家のポケモンで殿堂入りするのと同じくらいだったので、大体本家と変わらないくらいのボリュームだと思います。ただ、サイドミッションも100個近くありますし、フィールド探索に時間がかかります。また何より、最終目標はすべてのポケモン図鑑を埋めることですので、相当な時間を要するため、より多くの時間遊べるかもしれません。

 

感想

このゲームをプレイして、私は「ポケモンって怖い生き物だったんだな」と感じました。現代で登場する主なポケモンのゲームは、人とポケモンが共存する世界がほとんどなので、このようなポケモンの怖さというのはあまり感じることはないかもしれませんが、今作は「ポケモンの怖さ」、というのが強調されていたように思います。

ストーリー上でよく登場するのが「ポケモンは怖い生き物だ」というセリフ。ヒスイ地方では人とポケモンは共存関係にありません。どちらかというと、人によるポケモンの研究が進んでおらず、ポケモンは未知な生物という設定で、人側がポケモンを一方的に怖がっているという状況ではありますがね。ポケモントレーナーもいませんし、モンスターボールを持っている人もほとんどいません。ポケモンをゲットして仲間にするという習慣がないんですね。

それ故に、ゲーム内で登場するポケモンは結構怖めの演出が施されていることが多いように感じました。

例えば、フィールド内でポケモンに警戒された場合、野生のポケモンはプレイヤーに向かって技を放ってくる場合があります。人はポケモンの技に対しては回避することしかできず、全く歯が立ちません。考えてみれば当然のことですが、改めて認識させられると、ポケモンが如何に一般の人にとって怖い生き物なのかがわかります。

また個人的に、進化のエフェクトが怖いなぁと感じました。

見ていただければわかると思いますが、竜巻が発生してブファアアアってなったと思ったら、不気味に暗闇の中で目だけ光って進化!って感じ。怖くないですか?未知の生物に出会うみたいな気持ちになりますが、未だ見ぬポケモンの神秘というか、そういったものをひしひしを感じます。

ストーリー上では、どのようにして人とポケモンが共存していくかというところに割と焦点が当たっており、サイドミッションでは、人がポケモンに心を開いていく様を見ることができるので、そういったところも面白いと思いました。

 

全体的なプレイに関する感想としては、今までめんどくさかった部分が修正されプレイしやすくなった一方、めんどくさいと思うところもあるにはあるといったところ。また、戦闘面は一部を除いてあまり重点を置いていないのかなと感じました。

前述しましたが、進化の仕方や技伝授などは今作のゲームのほうが都合が良いなと思いました。また、シンボルエンカウントなので無駄な戦闘をしなくてもいい、戦闘に入らなくてもポケモンをゲットできるなど、戦闘に時間を掛けなくても良いところは楽でした。めんどくさくなった点として、とりあえずポーチの空き容量が少ないですね。ポーチの拡張はお金を支払うことでできるのですが、如何せん拡張すればするほどより多くのお金を支払わなければならず、相当頑張ってお金を集めるか、換金アイテムを効率よくゲットするかしないとポーチが十分に拡張できないです。私は結構心配症で、必要そうなアイテムはなるべく持っておきたかったので、すぐポーチがパンパンになって少しめんどくさかったです。

 

また戦闘面について。基本的に野生のポケモン戦やポケモントレーナー戦は、力の殴り合いみたいな感じで早業・力業を組み合わせて戦う以外に戦略はあまりありません。効果抜群には、効果抜群で返す、やられたらやり返すの繰り返しです。大味って言ったら伝わるかな?

ただ、中ボス戦は一味違いました。中ボス戦はポケモン同士で戦うわけではないんですね。

とりあえず画面を見ていただくと、なんとポケモンと人が相対しています。人は、シズメダマというアイテムをボスポケモンに投げて、体力を減らしていきます。これはもう完全にアクションバトルで、ポケモンが放ってくる攻撃をうまく避けて、シズメダマをたくさん当てて、大ダウンしたら、手持ちのポケモンを投げてポケモンバトルと、要素たくさんで非常にやりごたえがありました。

 

最後に言うと、このゲームはいわゆる時間泥棒です。まぁ、広いマップを探索しようと思ったら、自然と時間泥棒になってしまうんですが、それだけやりこみ要素も多いし、スピンオフとは思えない、まるで本編なんじゃないかと思えるようなボリュームです。

 

ブレスオブザワイルドや、モンスターハンターライズ、ポケモンスナップなど、様々なゲームの良いところを持ってきてポケモンの世界に落とし込んだような新感覚のゲームでしたので、興味が湧いた方はぜひやってみてはいかがでしょうか

 

文字ばかりですみませんでした。
熱が入るとこう書いちゃうんですよね